毎月一回、
近所の焼肉屋さんで
焼肉を食べている。
自分への褒美だ。
母と二人で食べている。
私にとって焼肉は
特別の料理だ。
まだ悲しみを
知らない子供の頃、
家族で良く焼き肉に行った。
その時の楽しさと
思い出が詰まった料理が
私にとっての焼き肉なのだ。
タレをご飯に付けて食べると、
香ばしくて、とても美味しい。
焼肉を
しっかり焼いて食べる。
炭の味がする。
少し焦げた肉の味だ。
なんとも言えない。
たまにイタリアンに
行く時もある。
イタリアンも
もちろん美味しい。
だが、ここぞと言う時は、
やはり、ヤキニクなのだ。
私に取って、
焼き肉とは
幸せの象徴なのだ。
誰にでも、
そうしたモノがあるだろう。
私の場合、
焼き肉がそれだったのだ。
あと何回母と二人で
焼き肉に行けるだろうか。
一期一会の精神に
ならざるを得ない。