社会復帰してみて、
今まで気づかなかった
ことに気づいた。
人の親切の有り難さだ。
特に、
親兄弟の有り難さだ。
社会に出ると、
見事なほどに
利己主義の人が多い。
親切にしてくれる人もいるが、
大抵は下心のある場合が多い。
後で利用するために
貸しを作っておく
場合が多いのだ。
何の見返りもなく
親切にしてくれる人は、
本当に少ない。
そして、
自分が人に親切にすると、
良い様にカモにされてしまう。
善意につけ込まれて、
嫌な仕事をさせられるのだ。
特に、障がい者枠で働くと、
意地悪のオンパレードに遭遇する。
それも、微妙に、
はたから見てわからないように
意地悪をしてくる。
こうしたことを
経験したので、
本当に親兄弟の
有り難みがわかった。
今まで当たり前に
思っていたが、
当たり前ではなかった。
ましてや、
他人に親切を期待するなんて、
ムリがある。
こうしたことを経て、
自分は今まで、
人に求め過ぎる
傾向があったと解った。
他人に親兄弟の様な
親切さをもとめていたのだ。
普通に接してくれるだけでも
有り難いことなのだ。
ましてや、
相談に乗ってもらえるなんて、
有り難過ぎなのだ。
それを踏まえて、
今は、人に
期待しない様にしている。
親兄弟には、
感謝の念を持って接している。
そして、自分も、
過度の親切は
控えるようにしている。
残念ながら、この世の中は、
利己主義の
跋扈する世界だから、
こちら側も、
防衛手段を持たないといけない。
利他の人ばかりの
世界になれば良いのだが、
人類の魂の進化は
それ程までは進んでいない。
悪人は確かに存在する。
そうした人への
対処法も学ばねばならない。
悲しいことだが、
それが今の世界の現状だ。
純情なだけでは、
世の中を渡れないのだ。
それも含めて、
智慧を磨かないと
いけないのだ。