最初の主治医、
六十代のお爺さん
だった。
私は18歳だったので、
当時の私からしたら、
やはり、
お爺さんだった。
彼から様々な
コトバを貰った。
その内の一つに、
「養生して、
若い頃の何十年かを
歳取ってから取り戻せ」
というモノがある。
その頃は、
その意味は良く
分からなかったが、
今なら解る。
今、
五十代になって、
まさに、
その通りの
ことをしている。
今がわたしの
青春だ。
病気のせいで
今まで出来なかった
ことを、今から
やっていくのだ。
人生を
取り戻すのだ。