母からの縁で、
この本を手にした。
何よりも感じたことは、
唯物論の精神医学では、
救済力に限界があるな、
と言うことだ。
作者も、例に漏れず、
霊的人生観には
全く触れていない。
私の経験から言うと、
霊的人生観なしでは、
精神障がい者が
幸せになるのは難しい。
それなしで、
生きている意味を
見出すのは困難だ、
と思うのだ。
健常者なら、
正職に就き、
子供もいるので、
生きる意味を
見出すことは
それ程難しくはない。
だが、
そう言ったモノがない
我々精神障がい者は、
やはり、霊的人生観を
誰よりも必要とするのだ。
我々人間の本質は
霊魂であり、
魂の向上のために
永遠の魂修行である
輪廻転生をしているのだ、
と言うのが霊的人生観だ。
この思想から
導き出せるのが、
我々は、産まれる前に、
自分で人生計画を立てて、
神様に許可を貰ってから、
この世に産まれてくる
と言う考えだ。
この考えを
採用することで、
哀れな病気の奴隷から、
みずから困難に立ち向う
志願兵としての誇りを
持つことができる。
更に言えば、
魂としてどれだけの
学びを得られたかが
評価の基準となるので、
我々精神障がい者は、
多くの気付きを獲得した、
人生の成功者として、
高い自己評価を自分に
与えることができる。
つまり、
人生観の
パラダイムシフトを
起こすことができるのだ。
夏刈郁子さんの本には、
こうした視点は微塵もない。
読んでも
絶望しか感じられない。
やはり、
唯物論ではこの程度の
救済力しか発揮できないのだ。
これからの精神医学には、
霊的人生観の思想を
取り込まないといけない、
と強く念う。
私のサイトも、
霊的人生観の普及が
大きな目標の一つで
あることは間違いない。
霊的人生観が
広く知れ渡ることが、
精神障がい者の幸せに
とってとても大事なことだ、
と強く強く念うのだ。