30歳から独居生活をはじめた。
当時通っていたデイケアの
ケースワーカーさんの紹介で
アパートを借りた。
父親がまだ働いていたので、
父の給料明細が必要だった。
保証人は父がなってくれた。
家賃ははじめの契約では
月4万5千円だったが、
交渉の結果、途中から
4万にしてもらった。
近隣のアパートの家賃が
安くなっていたのを
交渉の材料にした。
振り込みではなく、
大家さんの事務所に
直接家賃を持っていった。
今思えば、振り込みの方が、
気楽で良かった。
事務所のオジサンが
アヤシイ人で、
イチイチ勘繰られたからだ。
駅から歩いて
3分くらいのアパートだった。
一軒家の二階建てで、
合計6部屋だった。
私の部屋は、
二階の角に位置していた。
6畳一間で、小さい台所と
ユニットバスがついていた。
洗濯機はベランダに置いた。
洗濯機は全自動のモノを買った。
部屋を借りてすぐの時に、
母が来て、掃除を手伝ってくれた。
キッチンの中が猛烈に汚かった。
ゴキブリの卵が沢山あった。
全てきれいにした。
洗濯は週に一回で充分だった。
ユニットバスは
温水便座が使えないので、
少し難儀した。
エアコンは据え付けのモノがあったが、
古いモノだった。
故障すれば大家さんに言えば
修理代は出してもらえるが、
性能は変わらないので、
お金に余裕が有れば、
入居時に最新のエアコンに
交換したほうが、
生活の質は上がるだろう。
冷蔵庫は大きめのを買った方が良い。
部屋のスペースが許す限り、
最大の冷蔵庫を買った方が良い。
冷凍食品を使うことが多いからだ。
寝床はベッドが良い。
通気性の良いベッドが良い。
万年床だと布団が臭くなるからだ。
当時、私はテレビを観なかったので、
ラジオを良く聴いた。
小さいラジオを5個くらい買って、
部屋中に設置すると、
サラウンドの音質になる。
非常に心地の良い音質が得られる。
今の状況なら、ネットを使えば、
安い娯楽は沢山あるだろう。
なんと言っても大変なのは食事だ。
やはり現実的には自炊は無理だ。
私の場合、冷凍食品に頼った。
冷凍うどんとか、冷凍チャーハンとか、
冷凍ピザとか、そう言ったものだ。
味噌汁などは、
フリーズドライのものを使った。
日本茶にはお世話になった。
近くのお茶屋さんで煎茶を買って、
急須で煎茶を飲んだ。
1日5、6杯は飲んだ。
生活費は、年金が月6.5万円、
親からの仕送りが5万円だった。
これだけでは生活できないので、
事あるごとに親からの援助があった。
夕飯を一緒に食べたり、
買い物を一緒にして
お金をだしてもらったり、
大きな家電は買ってもらったり。
幸いなことに父親が
まだ働いていたので、
金銭的には気が楽だった。
その二に続く。