夜、床に就く前に、
ベランダから夜景を
観ている。
何とも言えない
感慨が湧いて来る。
瞬く街の灯火。
夜空の月。
星も輝いている。
景色だけでなく、
街の音も好きだ。
あのゴーッと言う
うなり。
全てが、
奇跡の様な
ハーモニーを
奏でている。
子供の頃、
天体望遠鏡で
星を観ていた時の
気持ちが蘇る。
大勢の人との
連帯を感ずる。
宇宙の中で、
全てのモノと
関連しあって
存在している、
仏教で言うところの
空間縁起、
を実感している様だ。
何度目かの
入院の時、
同じ様に夜景を
観ていた。
その時は東京の
夜景だった。
思い出す。
色々なことがあった。
正に、
感無量とは
このことだろう。
生きていて良かった、
と感じる瞬間だ。